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高分子界面活性剤

高分子界面活性剤

高分子界面活性剤とは

農薬開発における共通の課題の1つは、さまざまな保存条件のもとで高い安定性を長期間保てる製剤を生み出すことです。高分子界面活性剤は処方の安定性に決定的な役割を果たします。分散剤・乳化剤としても機能し、エマルション/サスペンション中の粒子間の分離を保って、凝集や合一による製剤の劣化を防止できます。

Diagram showing the advances of polymeric surfactants over monomeric surfactants

今日の市場では、有効成分の濃度を高める、複数の(しばしば物理化学的特性が異なる)有効成分を配合する、タンクでの複雑な混合を可能にする、といった動きが顕著にみられ、安定性の問題はいよいよ複雑になる一方です。

高分子界面活性剤の特性

高分子界面活性剤は従来のモノマーの界面活性剤に比べて多くの性能上のメリットがあり、上記のような厳しい環境で処方の安定性を保証する切り札とみなされるようになっています。高分子界面活性剤は立体安定性を与えて、粒子を素晴しく安定させます。ポリマー鎖の反発性のバリアは、モノマーより効果的に合一・凝集を阻止できます。水性/非水性いずれのサスペンションでも、高分子界面活性剤が持つ複数のアンカーポイントが、界面活性剤と基質との相互作用を強化します。その効果が立体安定性と相まって処方をきわめて堅牢にし、安定させます。このように、高分子界面活性剤は有効成分を多量に含むサスペンションをも安定させることができ、粘度を許容レベルに維持できます。

当社には幅広い高分子界面活性剤の技術があります。高分子界面活性剤として用いる化合物はEO/POブロック共重合体、アクリル-スチレン共重合体、メタクリル酸共重合体、ポリヒドロキシカルボン酸誘導体、アルキドPEG樹脂誘導体などです。

Atlox 4917 製品概要シート

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Atlox 4916 製品概要シート

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実験と処方

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全世界のクローダ研究者から確立された処方の数々をご覧になれます。インスピレーションの源として、また指針としてご利用ください。

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Atlox 4917™ – 水系分散剤

Atlox 4917は、複雑な処方や問題の起きがちな処方にも堅牢な安定性を提供できる、画期的な水系分散剤です。定評あるAtlox 4913やAtlox Metasperseの技術に加えて、水系分散剤の製品レンジをさらに充実させるために設計されました。

Atlox 4917は修飾されたスチレン-アクリル共重合体化合物をベースとし、重合体構造は有効成分の表面に吸着しやすく、機構的に安定性を高める工夫がなされています。Atlox 4917の疎水性の骨格は複数のアンカーポイントにより、しっかりと有効成分の表面に吸着します。吸着後、機能が異なる2つの安定化基を持つ親水性の鎖が水性媒体中に伸び、立体安定性と静電的安定性を提供します。

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Atlox 4916 - 乳化剤/非水系分散剤

Atlox 4916は、さまざまな作物用製剤と併用して抜群の安定性を提供するために開発された低HLB、高分子量の高分子乳化剤/非水系分散剤です。独特の「星形構造」を有し、油-水-粒子界面の強力なアンカー結合により、どんなに難しい処方条件のもとでも優れた安定性を提供します。

星形はベースのソルビトールをエチレンオキシド(EO)と反応させて形成します。この生成物をさらに重合脂肪酸と反応させると、星形全体にランダムに分布する2~6本の重合酸鎖が生成されます。この独特の星形構造を持つ分子は、水相と油相の両方に鎖を固定するための複数のアンカーポイントを作る目的で設計されました。Atlox 4916は油-水-粒子界面の強力なアンカー結合により、どんなに難しい処方条件のもとでも比類のない安定性を提供します。

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Good corn harvest

油性懸濁剤(OD)

農薬業界における油性懸濁剤(OD) は、スルホニル尿素などの感水性の有効成分に好適な剤型です。ODは固体の有効成分を油に分散したものと定義されます。

Grape vines in the sun

フロアブル剤(SC)

フロアブル剤(SC)は固体の有効成分を水に分散した製剤です。 乳剤(EC)、水和剤(粉末)(WP)などの他の処方タイプと比較すると、粉塵を出さない、使いやすい、効果が高いといったメリットがあり、広く人気を集めています。安定した処方を得るには、有効成分はあらゆる温度条件下で不溶性である必要があります。

農薬製剤をテストする科学者

The Formulator's Toolbox

製剤研究者のために、各処方タイプをご紹介するツールボックスを考案しました。

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