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フロアブル剤(SC)

フロアブル剤(Suspension concentrate 、SC)は固体の有効成分を水に分散した製剤です。

乳剤(EC)、水和剤(粉末)(WP)などの他の処方タイプと比較すると、粉塵を出さない、使いやすい、効果が高いといったメリットがあり、広く人気を集めています。安定した処方を得るには、有効成分はあらゆる温度条件下で不溶性である必要があります。

SC配合図

フロアブル剤(SC)の6つのメリット

  • 水ベースなので安全で、手軽に使える
  • 低水溶性の有効成分の多くに適している
  • 粉塵を出さない
  • 引火性液体を含まない
  • 有効成分の粒子径が小さい
  • 生物学的増強剤としてのアジュバントをビルトイン可能

フロアブル剤(SC)の4つのデメリット

  • 水溶性の有効成分とは相性が悪い
  • 有効成分が部分水溶性の場合、結晶成長を生じることがある
  • 長期安定性の問題
  • 希釈安定性

Formulating to reduce crystal growth in SC formulations

Formulating to reduce crystal growth in SC formulations
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Formulator’s Toolbox(完全版)

The Formulator's Toolbox
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アジュバント

農薬業界では、アジュバントを処方に組み入れておく方法(ビルトイン/インカン型アジュバント)と、個別に噴霧器タンクに入れて他の製品と混合する方法があります。

SC向けの推奨製品

高分子分散剤を強くお勧めする理由として、分子量が大きいこと、大きい反発性バリアと多数のアンカー基を有することが挙げられます。有効成分を多量に含む、安定したフロアブル剤の処方が可能になります。当社では、それぞれ得意領域の異なる各種の分散剤をご用意しています。

Atlox™ 4917

Atlox™ 4917

複雑な処方や問題の起きがちな処方にも堅牢な安定性を提供できる、画期的な水系分散剤です。 定評あるAtlox 4913やAtlox Metasperseの技術で確立した技術に基づき、水系分散剤の製品レンジをさらに充実させるために設計されました。

Atlox™ 4919

Atlox™ 4919

農薬懸濁液と、肥料など高電解質のタンク混合液との相性を改善する水系分散剤です。

Atlox™ 4915

Atlox™ 4915

電解質条件下で機能するように最適化された高分子の両性水系分散剤です。水を含まない組成のため、OD製剤に使用できます。グリホサートのアジュバントとしての他のメリットも確認されています。

Atlox Metasperse™ 500L

Atlox Metasperse™ 500L

修飾されたスチレン-アクリル重合体水系分散剤(液体)。硬水への耐性に優れています。

Atlox™ 4913

Atlox™ 4913

多目的に使える非イオン性高分子水系分散剤です。濡れ剤としてAtlas G-5002Lを組み合わせるのが理想的です。有機/無機のさまざまな有効成分を水に分散させるのに適しています。特定の有効成分で結晶成長を抑制する能力が確認されています。

Atlox™ PN-100

Atlox™ PN-100

高濃度の微量要素剤を水性サスペンション中に混和するために開発された単一システムの高分子分散剤および濡れ剤です。また、希釈時にタンク混合でのグリホサートとの相性も改善されます。

Zephrym™ PD3315

Zephrym™ PD3315

高分子分散剤の骨格に親水性物質を増やし、微量要素や銅殺菌剤など、より極性の高い化合物の分散剤としての使用適合性が向上しています。

実験と処方

処方検索

全世界のクローダ研究者から確立された処方の数々をご覧になれます。インスピレーションの源として、また指針としてご利用ください。

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微量要素(植物の栄養)

バイオ農薬を使うことのメリットと、バイオ農薬の処方の方法。

高分子界面活性剤

高分子界面活性剤

高分子界面活性剤を使用することのメリットと、どんなに困難な環境においても安定性を向上させられる仕組みについて。

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