種子処理
種子処理とは
種子処理とは、作物を植え付け前から保護してより健康に育て上げるために、種子を薬剤で処理することです。そうすることで、成育初期の順調な発芽を保証し、作物の遺伝子に備わった生産力をフルに引き出すことができます。
種子処理を施した作物は成育初期の薬剤散布が不要になるので、生産者の時間と経費の節減につながります。植物保護剤を農地や作物に散布する代わりに種子に適用した場合、使用量は実に95%も削減でき、環境への影響も小さくなります。最近数年間の種子処理市場は着実な成長を見せており、それにはいくつかの要因が関係しています。
種子処理の新たなイノベーション
- 価値の高い種子が増えたことによる投資保護の重要性
- 環境保護の圧力:たとえば農薬使用量、河川の汚染、標的以外の生物への影響の削減
- 施用者の安全についての懸念
- 種子処理向け有効成分の登録数の増加
- 種子処理向け有効成分の特許期限切れ
- 種子処理設備の改良
種子処理のこんなデメリットも
一方、種子処理は危険を伴うこともあります。種子処理剤の重大な問題の1つは、製剤の袋詰めと播種の際に生じる粉塵です。粉塵は危険な有効成分を含むことがあり、人が吸い込むことによる安全上の懸念があります。しかし、優良な種子処理剤は粉塵の発生を抑え、より安全に作られています。種子処理市場における当社の活動は処方に関するアドバイスや開発方法、種子を処理する手順まで、多岐にわたります。
種子処理剤の処方
種子処理の処方とその開発法についての詳細に関心をお持ちの方は、ぜひ当社の支援ツールをお試しください。種子処理の高度な性能要件と複雑さに対応する、お勧めの分散剤や乳化剤を収録したSeed Visionガイドをダウンロードできます。
Seed Vision Guide
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種子品質の向上
種子品質を向上させ、作物の遺伝子に備わった生産力をフルに引き出すことを可能にするには、種子を保護し刺激するプライミング、アップグレーディング、消毒、ペレット化、被覆、フィルムコーティングなどの処理加工を施します。クローダの事業部の1つであるインコテックは、種子品質の改善・強化と、種子処理剤の施用にかかわる能力と技術を有しています。インコテックには7つの技術グループがあります:
- アップグレーディング
- プライミング
- 消毒
- フィルムコーティング
- 被覆・ペレット化
- 有効成分・添加剤の配合
- 品質分析試験
原料の詳細やご相談などはお気軽にお問い合わせください。