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エマルション剤(EW)

より安全で環境に優しい処方として、乳剤(EC)の代わりに使用できます。エマルション剤(EW)の連続相は水であるため、有機溶媒を用いるECよりも植物毒性が低く、引火の心配がなく、取り扱いが簡単な上に環境への影響が小さいというメリットがあります。
 

EW formulation diagram

エマルション剤(EW)の処方は、明確に同定された高分子界面活性剤を適切な濃度で配合することによって、物理的に安定させます。製剤はすでにエマルション化されているので、使用時には噴霧用混合液でさらに希釈するだけです。

エマルション剤(EW)の4つのメリット

  • 製造が簡単
  • 生物活性が比較的高い
  • 化学安定性が良好である
  • 希釈すると自然にエマルションを形成する

エマルション剤(EW)の4つのデメリット

  • 溶剤は有害な揮発性有機化合物(VOC)を含み、高価である
  • 溶剤は噴霧器のプラスチックやゴムに影響を与える可能性がある
  • 有効成分は広い温度範囲で溶解する必要がある
  • 水混和性の溶剤を使うと、希釈時に有効成分が結晶することがある
 

Formulator’s Toolbox(完全版)

The Formulator's Toolbox
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エマルション剤(EW)向けの推奨製品

長期安定性に優れたEWの処方を実現するために、低HLBと高HLBの高分子界面活性剤を併用することをお勧めします。2種類の界面活性剤の組み合わせにより、施用時には広い温度範囲で安定性が確保されます。

Atlas™ G-5004 LD

Atlas™ G-5004 LD

Atlas™ G-5002Lの触媒除去バージョン高HLB乳化剤として、無機触媒の存在に敏感な有効成分に使用します。

Atlas™ G-5002L

Atlas™ G-5002L

長期の安定性を保証する、液状の高HLB高分子乳化剤/濡れ剤です。乳化剤用途にはAtlox™ 4916、または分散剤用途にはAtlox Metasperse 500Lと通常併せて用います。

Tween™ 22

Tween™ 22

ビルトインにもタンクミックスにも処方可能な高HLB乳化剤/アジュバントです。Tween 20に比べて平衡表面張力が大幅に低下しているため、優れた散布後の保持性と濡れ性が得られます。Atlas G-5002L、Atlox 4838Bと組み合わせて高HLBのTriangle Screening法に使用可能です。

Tween™ 23

Tween™ 23

ビルトインにもタンクミックスにも処方可能な高HLB乳化剤/アジュバントです。各種の親水性除草剤において性能向上が認められています。

Tween™ 24

Tween™ 24

ビルトインにもタンクミックスにも処方可能な高HLB乳化剤/アジュバントです。オールラウンドの性能を持つ効果的なアジュバントであり、またマイクロエマルションでは低HLB乳化剤と併せて用いる戦略的乳化剤です。

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