
水和剤(WP)
水和剤(Wettable powder, WP)は、散布前に水と混合して懸濁液とする粉剤です。
1つまたは複数種類の有効成分に不活性成分、希釈剤および界面活性剤を加えて混合したものです。
濡れ剤は水中での粒子の懸濁化を促進します。 施用前の懸濁液が凝集(フロキュレーション)するのを防ぐために、分散剤も添加されます。
水和剤(WP)の5つのメリット
- 有効成分の均一な分布
- 抜群の残留管理
- 多量の有効成分を含有できる
- 粉体なので保管中に沈降しない
- 皮膚への危害が少ない
水和剤(WP)の2つのデメリット
- 安全性上の懸念として、製造時や施用時に大量の粉塵を発生する
- 噴霧器タンクでの混合が難しい
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水和剤(WP)向けの推奨製品
水和剤(粉末)を希釈する際、濡れ剤は固体-液体界面に作用し、粉末を水相に馴染みやすくします。固体である粉末の表面と水との間の表面張力が弱まることで、粉末は水分を含むため、噴霧器タンクでの混合が容易になります。

Adinol™ OT-72
電解質耐性を有する濡れ剤です。固体なので、顆粒剤/粉剤ベースの製剤で強力な性能を示します。Atlox Metasperse 550Sとの併用が理想的です。
粉剤を(濡れ剤を用いて)水に希釈して散布の準備ができた後に、粒子の懸濁状態を維持し、凝集を防ぎます。
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Atlox Metasperse™ 550S
修飾されたスチレン-アクリル重合体水系分散剤(粉末)。活性原体を多量に含むWP、WDGなどの固形製剤に特に適しています。Multiwet MO-85Pと併用すれば理想的です。
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