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Crop Care
顆粒製剤

顆粒水和剤(WDG)

顆粒水和剤(Water dispersible granule、WDG)は粉塵を出さない固体顆粒状の製剤であり、噴霧器タンク内で水に加えると、素早く分散/溶解して微粒子の懸濁液となります。

固体の有効成分を標的生物へと送達するためのシステムを提供するもので、製剤は有効成分を高い濃度で含有し、水溶性で水に触れると簡単に崩壊します。WDGは水和剤(粉末)(WP)に比べて粉塵を出さないことから、WPの代替品として好適です。

WDG formulation diagram

顆粒水和剤(WDG)の4つのメリット

  • 粉塵を出さず、吸入の危険性が少ない
  • 多量の有効成分を含有できる(最大90%)
  • 結晶成長や沈降のおそれがない
  • 液剤に比べて包装の廃棄が楽である

顆粒水和剤(WDG)の4つのデメリット

  • 希釈時に顆粒の崩壊物が浮遊する
  • 有効成分の融点が低い場合、問題を生じることがある
  • 処理コストが高い
  • 生物学的に強化したアジュバントを含む処方は難しい

Formulator’s Toolbox(完全版)

The Formulator's Toolbox
2.0 MB
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お勧めの顆粒水和剤(WDG)製品

最終的な顆粒化の前に、ペーストを作る必要があります。濡れ剤はこのペーストに液体成分を配合するために役立ちます。水をあまり使わないので、できた顆粒を乾燥させるコストも削減できます。使用前に水で希釈する際には、濡れ剤が崩壊を助け、ノズルの詰まりを防止します。

Adinol™ OT-72

Adinol™ OT-72

電解質耐性を有する濡れ剤です。固体なので、顆粒剤/粉剤ベースの製剤で強力な性能を示します。Atlox Metasperse 550Sとの併用が理想的です。

実験と処方

処方検索

全世界のクローダ研究者から確立された処方の数々をご覧になれます。インスピレーションの源として、また指針としてご利用ください。

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アジュバント

農薬業界では、アジュバントを処方に組み入れておく方法(ビルトイン/インカン型アジュバント)と、個別に噴霧器タンクに入れて他の製品と混合する方法があります。

高分子界面活性剤

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高分子界面活性剤を使用することのメリットと、どんなに困難な環境においても安定性を向上させられる仕組みについて。

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